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コーチングコラム

コーチング − 管理職のための視点

第2回 : あなたは部下から信頼されていますか?

ある管理職のもとに社員を預けると、2年もすると非常に良い仕事をするようになる。別の管理職に社員を預けると、2年目にはストレスを抱えて、うつ状態になってしまう。あなたはどちらの管理職ですか?管理職は部下にとって環境のひとつであるという見方をしてみましょう。どういう環境だと人は意欲的になり、才能を開発するのでしょうか。あなたは「鬼のような上司」と一緒に仕事をしたいですか? 仕事の鬼は尊敬できるかも知れません。でも部下に対して鬼のように関わる上司はどうでしょうか。

部下をコーチングするとき、大切な心構えがあります。部下を受け入れ、その可能性を信じるということです。一流のプレイヤーになっていく部下を尊重している上司はパートナーシップの重要性を知っている人かもしれません。自分のことを尊重してくれる人を信頼します。コーチングはお互いの信頼が不可欠です。信頼があるから本音を話し、相談できるのです。

あなたは部下とどのような関係をつくっているでしょうか。部下との信頼レベルを自己評価してみましょう。次の質問を使って、自問自答してみましょう。

  1. 部下は、私とコミュニケーションを取りたいと思っているだろうか?
  2. 部下は、私が何を期待しているのかを明確に知っているだろうか?
  3. 部下は、私の言葉を信じているだろうか?
  4. 部下は、私が彼らの利益に関心があると信じているだろうか?
  5. 部下は、私が言葉にしたことを実行する能力があると信じているだろうか?

いかがですか。すべての問いに自信を持って「はい」と答えることはできましたか。

信頼のある良好な人間関係をつくるためには、上司はどのような言動を取れば良いのでしょうか。コーチングは、相手から信頼されてはじめて機能します。良好な人間関係を日頃からつくっていくために5つのやり方をご紹介します。

  • 部下の言葉に関心を持って耳を傾ける
  • うまくいっていることに対して承認の言葉をかける
  • 部下に敬意を払う。そのために部下との約束や約束した時間を守る
  • 他の人のいる前で、批判や叱責をしない
  • 部下に対して、「何か援助できることはあるか」という姿勢を常に示す

コーチングの関係は決して甘いものではありません。信頼があり情熱的で厳密な関係です。信頼されていなければコーチングは始まりません。あなたも工夫して実践してみませんか?

(この回の文章は、「月刊クレジットエイジ」 2003年12月号に掲載されたものです。)

第3回 : あなたは部下の状況に柔軟に対応していますか?

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