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コーチングコラム

21世紀の人材育成への視点

第3回 : コンピテンシーを活用する人材育成(1)

「後足の始動:エッジングを利かせて、前足に重心を移している。」
「腕の始動:内側にねじりながらテークバックしている。」
「体重移動:おしりから先に進んでいる。」
.....これらは何の動きでしょうか。

野球のピッチングです。しかも松坂投手など「150キロ投手」に共通した投球動作の一部です。
『ピッチングの正体』(ベースボールマガジン社)には先ほどご紹介した項目も含めて10項目の投球動作がまとめられています。「150キロ投手」には共通項があるのです。

次はゴルフです。あるプロとの対話です。
「ドライバーとは異なりアイアンというのは、目標をねらうクラブです。ですから抑えたスウィングが必要になります」とプロ。
どんな練習をしたら、抑えたアイアンショットを身につけることができますか?
「アドレスが大切です。体のポジションですが、まずは左手の位置。これが左肩の真下に来るようにします。そして.....」
このように、どうすることが効果的なのかについて明確に答えてくれる人がいます。その道のプロです。
実際、一流のプロフェッショナルの効果的な行動・動作を学習し、取り入れて練習すると変化が見えてきます。要するに、コツをつかむことが上達のためには大切なのです。

高い業績を上げている人は成果を上げる要素を持っているのです。ハイパフォーマー(高業績者)の行動特性のことをコンピテンシーといいます。そして複数のハイパフォーマーの共通する行動特性を整理したものを「コンピテンシー・モデル」といいます。職務ごとの「ベスト・プラクティス」を理解しやすいようにまとめたものです。

多くの企業でマニュアルや作業手順書を使っています。それらは標準化を目的としています。ですから標準的な仕事をする人々に焦点を当てています。それに対してコンピテンシーはレベルの高い仕事をする人々に焦点を当てるのです。
「仕事ができる人」のやり方を実践することを通して、全社員の行動の質・効果を高めることがコンピテンシー導入の第1の目的です。また、成果をあげる要素、ノウハウを組織的に共有することが第2の目的です。これはナレッジマネジメントの実践とも言えるでしょう。
「コンピテンシー・モデル」を導入し、成果を上げながら人材を磨いていく工夫については、次回取り上げたいと思います。

第4回 : コンピテンシーを活用する人材育成(2)

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